蓼科)桜の種類の見分け方

蓼科の桜はどこにもあるソメイヨシノばかりでなく、多くの種類があります。
桜の種類の見分け方を調べてみました。

桜を見分けるために次のことを知っておきましょう。

先ずは花と葉の構造です。

花から茎に至る構造:
花弁ー萼片ー萼筒ー花柄ー花軸

1)花柄が枝から直接あるいは短い花軸から出るもの (サクラ属)
2)花柄が長い花軸に穂状(ブラシのよう)につくもの(ウワミズザクラ属)

葉から茎に至る構造:
葉の先端ー葉ー葉の基部ー葉柄
葉は葉脈、葉の縁の構造、葉の基部の形、蜜腺の位置、葉の鋸歯の先端の腺の有無、鋸歯の構造で区別されます。重鋸歯とは大きな鋸歯の上に小さな鋸歯がある、すなわち二重の鋸歯になっているものです。

植物の構造名称については次が詳しいです。
http://homepage.mac.com/n_yoshiyuki/yasou/yougo/yougo.html

先ずはちょっとサクラには見えないサクラの種類のウワミズザクラ属には3種類のサクラがあります。
2)花柄が長い花軸に穂状(ブラシのよう)につくもの(ウワミズザクラ属)
 この種類のサクラの花色は白、花期は5月下旬ー6月中旬、葉が展開した後に開花、10-15mになる落葉高木

2-1)ウワミズザクラ(上溝桜)
鋸歯は細かく鋭い、鋸歯の先端は針状で腺にならない、葉の基部は平型、蜜腺は鋸歯最下部につくがあまり目立たない、山麓部の雑木林全域で見られる

2-2)イヌザクラ(犬桜)
鋸歯は浅い、鋸歯の先端は腺にならない、葉の基部は鉾型、蜜腺は鋸歯最下部につく、雑木林から標高1500m付近の深山まで・北杜市長坂町清春で見られる

2-3)シウリザクラ
鋸歯は浅い、鋸歯の先端が腺になる、葉の基部は心形、蜜腺は葉柄の上部につく、標高1200~1600mの河畔林・原村広川原で見られる

ウワミズザクラ属以外のサクラには多くの種類があります。
1)花柄が枝から直接あるいは短い花軸から出るもの (サクラ属)

1-1)サクラ属の中で分かり易いのはミヤマザクラ(深山桜)です。他のサクラはほとんど花軸が無く直接枝から花柄が出ています。ミヤマザクラは短い花軸があってそこから短い花柄がいくつも出ます。そして花は白く上向きに咲きます。小さなアジサイのような花の咲き方です。他のサクラよりは遅く5月末~6月頃に咲きます。幹はサクラなのにいつまでも花の咲かないサクラかと思っていると、6月に咲くミヤマザクラだったということが多いのです。水の通る筋に多く見かけます。山麓全域から標高1700m付近まで多く見られます。落葉高木5m~10m。葉が展開した後に開花。葉は重鋸歯だが切れ込みはあまり深くない。蜜腺は鋸歯の最下部につくがあまり目立たない。葉の表と花柄に伏した毛が多い。花柄・萼筒・萼片に伏した毛が多い。

高木10m~20mになるもの:
1-2)エドヒガン(江戸彼岸)は早咲きで長寿のサクラ。古木にこの種類が多い。皮はいわゆるサクラ模様ではない。落葉高木15m~20mになる。花の時期は3月下旬~4月中旬。花の色は淡紅色。葉が展開する前に開花。白州町大武川地区等南アルプス北麓に点在。道の駅下蔦木から釜無川の対岸に見られる。葉脈の数が多いのが特徴。蜜腺は鋸歯の最下部または葉柄の上部につく。萼筒がふくらむ。花柄・萼筒・萼片に毛が密生。

1-3)オオヤマザクラ(大山桜)、別名エゾザクラ(蝦夷桜)。秩父山地に生育。落葉高木10m~15m。花の時期は4月上旬~下旬。花の色は鮮やかなピンク色。葉が展開する前からあるいは展開と同時期に開花。葉は無毛。葉柄の基部が円形~心形になる。蜜腺は葉柄上部につく。萼は無毛で花全体が多種と比較し一回り大きく花は紅色。

1-4)カスミザクラ(霞桜)は山麓の雑木林から標高1300m付近まで普通に見られる。落葉高木15m~20m。花の時期は4月上旬~5月上旬。花の色は白~薄紅色だが白っぽいものが多い。葉が展開すると同時期に開花。葉柄に毛がある。後に毛が脱落するものが多い。蜜腺は葉柄上部につく。萼片の先はやや尖る。萼筒は無毛~まばらな毛。花柄に毛があり、後に脱落するもの多い。

小高木2m~8mになるもの:
1-5)チョウジザクラ(丁子桜)は山麓標高800~1500m付近に見られる背丈の小さなサクラ。落葉小高木3m~6m。花の時期は4月上旬~下旬。花の色は白から薄紅色。葉が展開する同時期に開花。葉に毛が多くふわふわしている。重鋸歯で花柄や葉の表裏に毛が密生。蜜腺は鋸歯の最下部・時に葉柄上部につく。花柄と萼筒に毛が密生するが、時に毛が少ないものもある。

1-6)マメザクラ(豆桜)、別名フジザクラ。標高800~1800mの日当たりが良く乾燥した尾根伝いに見られる背丈の小さなサクラ。富士見町・西岳山麓に見られる。落葉小高木3m~8m。花の時期は4月下旬~5月下旬。花の色は白~薄紅色。葉が展開する前からあるいは展開と同時期に開花。葉の大きさが小さく長さ2~5cm程度。重鋸歯の先端は腺にならない。葉柄や葉の表に毛 がある。蜜腺は鋸歯の最下部で飛び出すようにつき目立つ。花柄に毛があるが時に無いものもある。萼片の先はやや丸い。

1-7)タカネザクラ(高嶺桜)。標高1500m~高山帯に見られる。小高木2m~8m。花の時期5月~7月。花の色は白~淡紅色。葉が展開する同時期に開花。普通無毛だが毛の多いものもある。重鋸歯の先端が腺になる。蜜腺は葉柄上部につく。花柄や萼筒は普通無毛だが、時に毛の多いものもある。萼の先端は尖る。

サクラの種類を徹底的に調べるつもりならばそれを見分ける検索表が次にあります。
検索表に従って特徴を仕分けて行けば種類が決まります。
http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/70835/1/18804330_59_09.pdf



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